「みんなのお仕事文化祭」イベント参加について|全体で感じたこと

仕事をする上で「情報」は非常に大切な要素だと感じています。

「情報」の多さで仕事の確度も生産性も変わると思っています。なので、自分自身が関わる分野の情報はもちろん、他業界の情報もなるべく積極的に収集し、自分達の仕事に応用できないかを常に考える意識をしています。

お忙しい読者みなさまにブログを通じて情報提供や一緒に考える場にできればと思い、記事を書いています。

今日は先日参加したイベントについてお話させていただきます。

目次

「みんなのお仕事文化祭」イベントについて

イベント概要

登壇者の代表格は、ひろゆきさんや成田悠輔さん。他にも新しいビジネスで成功している経営者がぞくぞくと登壇して、貴重な講演をしてくださいます。そして、なにより無料なのが驚きでした。

マーケティング分野やバックオフィス分野における、ビジネスの新常識を具体的なビジネスの例で知ることができました。

主催

・主催は『DMMオンライン展示会DOT』『日経テレ東大学』
・『日経テレ東大学』はテレビ東京のプロデューサー高橋弘樹さんが作るYouTubeチャンネル。攻めた内容も多く、非常に見やすくておすすめです。

考えさせられた「仕事」のことについて

ひとつひとつのセッションについてはまた別の記事で書きます。(そちらの内容が知りたかった方は申し訳ございません。今回は私の感想記事です)

今回は、このイベントに参加して改めて自分の仕事について考えさせられたのでその点について書かせていただきます。

このイベントに参加している人のビジネスの規模感と私が関わる方々の仕事の規模感はまったく違いますが、それをどうやって考えたらいいのか。私が解釈したことについて、読者のみなさまからのご意見もぜひいただきたいのでコメントを頂戴できれば嬉しいです。


さて、今日のお話はイベントの途中、経営者の方と直接お話しをした際に、私の胸に突き刺さった言葉についてです。その言葉がこちら。

「できるはずがないと思っている人をその気にさせるのは、体力の使い方として非合理的。ある意味では、文化が変わっていくことを許容することも当たり前のこと。つまり、下駄屋を下駄屋として残すことに注力するよりも、下駄屋以外のビジネスで自立させてあげることも正解だ。」

この言葉は刺激的でした。まるで、下駄屋を残す意味なんてあるのか?と訊かれたようでした。

しかし、私が現在の仕事について何か方向性を変えようという気持ちにはなりませんでした。

この発言はある意味では正解だとも思っています。どう感じるか、どのように仕事していくか。それは最後は人それぞれの価値観の範疇で判断すればよいものだと考えています。

この言葉は私に”2つ”仕事のことについて考えるきっかけを与えてくれました。

1.私たちにとってのお客さまは誰か?

例えば、街角の個人商店。
例えば、地方の工芸作家さん。
ビジネスとしては小さくても、
それぞれの歴史や想いを持って
大きな価値を生み出すことができる。
そんな「ファミリーベンチャー」を
reshackは継なぎ、応援します。

これは私たちのHPのトップに書いてある言葉です。

ここからもわかるように、私たちのお客さまは「ファミリーベンチャー」のみなさんです。(詳しくはVISIONのページをご参照ください)

日本のファミリーベンチャーの方々をイメージしたとき、2つのタイプの方に分かれると仮説立たせていただきました。

A|どうにかして、もがいて、がんばって、今のビジネスを存続させたい人
B|とても良い宝物を持っているが、存続に向けてそこまでモチベーションが高くない人

もし仮にこの2つのグループに分けられるとしたときに、Aグループの方々は間違いなく私たちのお客さまであり、できる限りお役に立ちたい存在の方々です。

ここで考えたいのは「Bグループの方々をAグループに意識転換させることに注力すべきか」という点です。経営において、時間はかなり大切な資源になるので、時間の使い方の優先順位をつけることが重要となります。

日本の文化を継なぐために、Bグループの方々の仕事の代わりをすることは、残念ながらできません。私たちはかなり少ない人数で動いているため、それではできることが限られてしまいます。

一方で、 Bグループの中にも、本来はどうにかしたいと考えていても「できるはずがない」という思い込みのもと、モチベーションを高められていない方々がいる可能性があります。

ここで改めて考えたいのは「できるはずがないと思っている人をその気にさせるのは、体力の使い方として非合理的。」という言葉です。

一理ある言葉ですが、儚い仕事であればあるほど、強い想いの反面自信が持てていない場合もあります。

それぞれのファミリービジネスの置かれている現状や気持ちの本質を理解できるように対話していくことが私たちには求められるのかもしれません。「できるはずない」という思い込みなのか、「やる気がない」というモチベーションの話なのか、取る行動は同じでも全くちがう状況だと感じました。

2.ファミリービジネスの”成功”とはなにか?

ビジネスにおいて成功のほとんどは金銭面で判断されることが多いと思います。

「年商いくらの会社を作った」「年収はいくらになった。タワマンに住んでいます」

これはこれで、正解だと思っています。お金は付加価値の集まりだと思っていますし、真剣に考えだされて生み出された商品やサービスにはそれに適した対価が支払われますので、これをビジネスの成功だと捉えることは理解できます。(もちろん、騙してお金を稼ぐ人もいることには違いないのですが…)

一方で、私たち「ファミリービジネス」においてはどうでしょうか。私がいま関わらせていただいている「ファミリービジネス」の方々は決して金銭的成功をビジネスの成功と捉えていないように感じる。

自分の好きなことをして、そこに無我夢中に取り組めて、気がついたらなんでか知らないけど食べていけるし、たくさんのファンの方がついてきてくれていた。なんとなく生きていけてるし、幸せだ!

そんなお話を聞くことが多いのです。つまり、自分の好きなことで誰かが喜んでくれて、そして、それが次の世代にも残れば御の字だということのようです。

これはこれでビジネスの成功といっていいのではないでしょうか。むしろファミリービジネスはもっとミクロな世界になるので、個々において「人生の成功」なのかもしれません。

さて、ここで考えなくてはならないことは「reshackの成功とは何か」ということです。私たちは両者の間に立つ存在にあたるのです。

私たちがファミリービジネスの成功を金銭面に振った瞬間に、そこに情緒を失いますし、それならば大企業が担当して数の優位性でビジネスとして育てたほうがいいと思います。

一方で、ファミリービジネスの成功を強く尊重しすぎると、あまりに金銭的な意識に欠けてしまった結果、成り手が出てこないという課題に直面するのです。大好きな仕事にチャレンジしたい次の世代が出てきても、「きっと生きていけない」とその可能性の芽を摘んでしまう結果となってしまいます。最終的に私たちの会社も存続できなくなります。

きっと、私たちreshackの仕事は、このどちらかの正解を追求することではないと思っています。ファミリービジネスと向き合い、その都度都度、案件ごとにどうすることが正解なのか、一緒に考えていくことかと思っています。

ある意味では、広がり過ぎている視野をミクロな世界に戻してあげたり、ある意味では、狭まり過ぎている視野をマクロな世界に広げてあげたり。

だからこそ、「情報」というものを私たちは常に多く持っていなくてはいけないと感じた1日でした。さまざまな情報を自分の仕事に置き換えて、そしてアウトプットしていく。それが私ができる仕事です。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!

もしよろしければシェアしてください。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

船曵竜平のアバター 船曵竜平 合同会社reshack代表

合同会社reshack代表。
明治大学を卒業後、大手生命保険会社勤務を経て独立。
大和屋履物店(下駄屋)や小倉染色図案工房(アーティスト)のサポートを通じ、日本の文化を継なぐ活動をするために起業。

コメント

コメントする

目次